犬の腹部の腫瘍を知る
症状が出てからでは手遅れになるガン
腹部の腫瘍の症状
腫瘍のできた場所により多少異なりますが、元気がなくなったり、体重の減少、嘔吐、下痢、おなかが膨らむなどの症状が出ます。
腹部の腫瘍ために進行してからの発見が多く、手遅れになることがあります。
腹部の主な腫瘍として、胃がん、直腸ガン、肝臓ガンがあります。
胃がんでは嘔吐が見られますが、この嘔吐は通常の治療では治すことができません。
血を吐いたり、体重が急激に減ったりすることもあります。
残念ながら、早期発見、早期治療以外に完治する方法はありません。
直腸ガンは多くの場合、便に鮮やかな血の色が付いていることで気づきます。
早期のうちに直腸を切除すれば完治します。
肝臓ガンは主な症状が食欲がなくなり、腹部が膨らむことです。
腹を触ったときに腫瘍に気づくこともあります。
犬の肝臓ガンは他の臓器などに移転することは少なく、かなり大きくなっても、ガンを切除すれば、そのあとはある程度元気に生活していくことが出来ます。
腹部の腫瘍の原因
症状が出てからでは遅いのが腹部のガンの特徴です。
8歳をすぎたら定期的な健康診断を受ける事が必要です。
腹部の腫瘍の予防・診断・治療
診断
X線検査、血液検査、超音波検査などを行い、腫瘍の見つかった場合には、治療を兼ねて開腹し、確定診断を行います。
治療
ガンを切除し、その後抗がん剤治療を行います。
肝臓ガンや胃ガンなどは、症状が進んでからガンと診断されることが多く、多くの場合、手術でガンを完全に切り取ることは困難です。
しかし、病気であってもしっかりとした治療を行うことにより、長い間生存することが可能です。